7歳程度の知能しか無い父親を、親権を奪いに来た。
実際問題、仕事をするにも大変、教育も出来ないというのは事実なのだが、司法的な見解とは違い、自分は父親としてルーシーに接したいというのは偽りのない気持ちであり、難しい問題である。
作中で自分が親失格、子供にとって良い親ではないという自覚を持つ人が数多く出てくるのだが、彼とそれらの明確な違いは何だろうと悩んだ。
最後の結末は理想論とかではなく現実に直面したからこそ決断できた、折衷案のような形ではあるが関係者が納得している様子だったので、それが彼らの人生にとって良い事なんだろうと信じて、いたかった。
知能が低いことに対して現実がかなり冷たく見えるシーンは辛いが、そんな父親を支えてくれる優しい人が多く、優しい気持ちになれる映画だった。