東京湾に沈める

I am Sam アイ・アム・サムの東京湾に沈めるのネタバレレビュー・内容・結末

I am Sam アイ・アム・サム(2001年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

親の条件とはなにか?

みんな不完全で、みんな欠けている

この映画に出てくる親達、サム、リタ、ランディ、全員正しい親だと思う。 
共通しているのは子供を最大限愛していること
わたしはランディが1番好きだな…
ルーシーを引き取ることで本当の親になったからこそルーシーの気持ちを優先することができたんだなって思う。
(大岡裁き的なね)
拒絶されたってことに悲しむより、愛する子供が本当に会いたい人に会えないことは自分の悲しみより深いってことに気がついたところが…

親が高い知能を持つことはたしかに子供の将来を切り拓くカードにはなると思うけど、知能が高くたって虐待してたら意味ないしな。
冒頭の、頭良さそうなお父さんが自由研究勝手に書いて子供に読ませて子供は本当はハムシが研究したかったのに!と言ってるシーンも、これもまた愛の一つではあるが、間違っているとも言える。

私は子供を持つなんて、完璧な人間になるまでは無理!導いていけない!って思ってたんだけど、親も完璧じゃないし不完全だし、ある面では親より子供の方が優れていることがあって普通、その不安と戦いながら子供を導き、子供に導かれ成長していくもんなのかもしれないな。と少し考えが変わった
子供よりは長く生きてるから経験値があるってだけですわ。


これはフィクションとしての感想。
実際は…かなり深刻な問題だと思う。
発達のレベルにもよるが、危険回避をするとか緊急対応ができないレベルになると子供の命が危ないので親とはなり得ないと思う
この映画のラストみたいに、ヘルプをもらいつつ子供と引き離さない形で丸く収まったらいいけど。
そもそも遺伝する可能性とかを考えたら産むなよと思ってしまうし。(常識レベル低すぎる人とかも産む前にまず常識つけてくれと思うが)
優生思想的な発想なのかも知れないけど、通常よりハードモード確定な人生を勝手に与えてしまうのはどうなんだろう(話逸れそうだからやめる

綺麗事、NO!って人は冷めた目で見ちゃう映画かもー。