このレビューはネタバレを含みます
知的障がいの父親が、娘の親権を取り戻すために女性弁護士と共に戦う話。
数年ぶりに再鑑賞。主人公サムやルーシー、アニー、ランディや障がい者の友人たち、対立する検事というった脇役まで、類型的な便利キャラではなく、その人なりの価値観や正義が垣間見えて素晴らしい人物造形と演技だった。家族愛や友情をクセの強い登場人物の中で上手く描いていて、キャラクターの最高の見本になる作品。
ただ演出は過剰に感じた。ネガティブなことが起こるシーンは映像が青くなってるとか、急なズームや手持ちを多用するなど。弁護士リタが劣等感を告白するシーンも唐突であまり感情移入できなかった。
裁判シーンに多くの時間がさかれていたのに決着は描かれず、里親と共同親権になったような?描写のラストだけど、親権を取り戻したことをはっきり示して欲しかった。