しんご

I am Sam アイ・アム・サムのしんごのレビュー・感想・評価

I am Sam アイ・アム・サム(2001年製作の映画)
4.8
ギャン泣きの名作此処に。
って言いたい。すげー馬鹿にしてたもん。めっちゃ泣くとか言われてて、どうせ在り来りの展開だろ。って思って観てました。

7歳程度の知能しか備えていない知的障害を持つ父親が7歳の誕生日を迎えた娘と引き離され親権争いをしていく心温まり目頭熱くなりタオルぐちゃぐちゃティッシュ空箱になるヒューマンドラマです。

本編中には父親の障害者の友達が数人、イツメンのように出てきます。もうね、癒し。検察官、弁護士、判事、証人尋問。
裁判シーンは泣くし、他のシーンでも泣くし、当時のダコタ・ファニング可愛いし、今も可愛いけど。大きくなっちゃったけど。。。 そんな事はどうでも良い。
僕が本作を通じて感じた事を述べていきたいと思います。

健常者は障害者から学び、障害者は健常者に支えてもらうべき。

どういう事かと言うと、健常者にとっての当たり前は障害者にとって当たり前ではない事が有るという事。人は平等と言われる事も有るけど、健常者は特に優劣を付けたがる。ないものねだり。

7歳程度の知能しかない男にどういう子育てが出来るんだ。
私、俺、の方が良い子育てが出来るだろう!

何で君はそんなに完璧なのに...etc...
完璧と言われてもそれよりも完璧な女と私の旦那は寝てるの。

一般人は本編中様々な事で比べたがってたけど、障害者の方々が話している時は皆が皆 互いに応援し支えてくれていたイメージが有りました。
どうせ僕は無理だ。そんな言葉もあったようななかったようなだけれど
それは、周囲の声が凄まじくマイナスな意見が多かったからなのではないでしょうか。
7歳程度の知能と子育ては=なのかという議論が本編中でなされていましたが子育ては本当に愛情だと思いました。勿論知識は必要。でも、子育ても自分自身の人生も独りで上手くにやっていくなんて無理。父と母がいるから良いバランスが取れてる(はず)だし、片親の方々も少なからず周囲の友人に助けを借りた(はず)だから、独りでどうこうしようとしないでもっと周りを頼りなさい。そうしたらより良い結果に結び付くから。
そう感じました。
終盤なんてもう本当にずっと泣きっぱなしでラスト10分からは噴火。
自分に自信を持って多くの事にトライしていこうと感じる1作でした。
出会えて良かったです。
しんご

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