TP

I am Sam アイ・アム・サムのTPのレビュー・感想・評価

I am Sam アイ・アム・サム(2001年製作の映画)
3.5
 話の展開は予想通りで特に目新しいことはないし、本作でブレイクした名子役ダコタ・ファニングの確かに上手いけど、上手すぎの泣かせ演技もちょっと過剰な気もするが、主役のペンをはじめ、周りを固める俳優人が芸達者ばっかりなので、非常に安定感のある映画に仕上がっている。とくに、ペンはちょっと前に観た「ミスティック・リヴァー」(作品的にはこっちのほうが後だが)の強烈なイメージとは打って変わった知的障害者を何の違和感もなく演じ、さすがである。

 そのような演技という面での安定感や、基本的に知的障害者を描いていながら悪人的な、悪意を持ったような人が出てこない、暖かな雰囲気が全体的に良作というイメージを感じさせはするが、私はすでに、ありきたりの先の見える展開、また子役のお涙ちょうだい演技では、琴線をはじかれない齢になっている。
TP

TP