この作品のカーセックスのシチュエーションを超える映画はもうでないでしょう。最高のセックスと最高のスピード。
結婚を前日に人を轢いてから起こるのは非現実的。どこか夢うつつのまま駆ける。
あるいは他に居場所がなくした男と女の逃避劇ともいう。だけどそこまで重苦しい作品ではなく、むしろ内容はコメディテイスト笑いながら見れる。
とはいえツッコミどころも満載なのもまたご愛嬌。突然の白い空間のダンスシーンよくわからんかったし。
コメディ的には吉澤健が車にしがみつくところが面白かったすね。あとどう見ても生きてるのに死んでると思ってたり。
でもツッコミどころ満載じゃなく映像のシチュエーションが中々いい。序盤のセフレとラブホでシャワー浴びながらお酒。結婚を控えてる女だからこそ醸し出せるシチュ。
どこか湖の場面のあるカットで映る田中真理の美しさはそれはもうどこか神秘的だ。とはいえボートを漕ぐところで謎のパンチラが見える構図にしてたり異常な情熱を感じる。
ただしポルノ映画的な実用性はそこまで感じなかった。
カーセックスで駆け抜けた先にあったのは現実だけどフロントガラスが割れ車内の中から二人の姿を見るとまるでこっちが非現実にのまれているかもしれない
