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センターラインのQTakaのレビュー・感想・評価

センターライン(2017年製作の映画)
3.1
”AI”ってなんだ?
万能マシンなのか?
チョット難しい”AI”の舞台裏のお話。
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昨今、なんでもかんでも”AI”まかせが流行っている。
日常生活に家電製品と共に入り込んだ”AI”もあれば、巨大IT企業がそのサービスに利用している”AI”もある。
でも、それらがどうやって作られ、どうやって運用され、その結果どうなっているのかということについて、あまり関心を持った事は無い。
実際には、思うように機能しなかったり、運用上の問題も発生していて、時折ニュースに聞こえてくるものの、問題化するには至っていない。
「とりあえず”AI”」であって、本当に”AI”でなければいけない事は有るのだろうか?
そんな事を踏まえて、チョット考えさせる映画だった。
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自動運転”AI”を起訴して、裁判に引きずり出すという奇想天外なストーリー。
でも、この「あり得ない」設定を持ち出すのがSFの有るべき姿だと思う。
「”AI”有りき」の世界が始まろうとしているときに、「その”AI”どうなの?」という切り口はとても大切。
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映画は、低予算の中で、とても面白い場面をいくつも重ねていて良かった。
映画の後に、監督と主演吉見さんのアフタートークを見て、映画愛というか、映画熱をいっぱい感じた。
脚本も撮影も、苦心された分、面白い映画が出来たようですね。
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映画の中で重要な役”白衣さん”を演じていたのが、望月めいりさん。
どこかで〜と思ったら、『だったひと』というショートムービーで見た人だった。
しっかりとした演技をされる方だなぁと思っていた。
本作では、”AI”MACO2の育ての親役で、面白い役を演じて居られた。
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#シネマディスカバリー
#映画
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