すいかのたね

マローボーン家の掟のすいかのたねのネタバレレビュー・内容・結末

マローボーン家の掟(2017年製作の映画)
4.4

このレビューはネタバレを含みます

なーんだ屋根裏に親父を隠してるだけじゃんなどと中盤まで思っていましたが、ラストの畳みかけが素晴らしい。このテの映画には騙されっぱなしですが今回も騙されました…でも騙されて良かったと思える作品。

ジャック以外の兄弟は既に死んでいるということが明かされると急にこれまでの描写に合点がいく、鏡を見てはダメ、屋根裏に行ってはダメ、あまり外に出るな(出るのはジャックのみ?)、なるほどそういうことかあと思うとともに涙が出ました…悲しすぎる。

いつまでも一緒だよというのは希望であるとともに、一種の呪いに近くもありました。でもその選択をせざるを得なかった主人公、時間がたちもうその思いを簡単には捨てられないところまで来てしまった、そしてそこに寄り添うアリーのラストが非常に良かったです。しっかりと、そのままで良いんだよではなく、事実、現実と寄り添っていくには時間が必要という描写をしていましたし…良い終わり方だったと思います。
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