いちじく

マローボーン家の掟のいちじくのネタバレレビュー・内容・結末

マローボーン家の掟(2017年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

イギリスのヤバい父親からアメリカに逃げてきた母+子供達4人。
母は病気で死んでしまい、兄弟バラバラにならずにすむように長男ザック(ジョージ・マッケイ)21歳の誕生日まで母の死がばれないよう隠れて暮らすことにする。
脱獄してきた父親が襲撃。ザック以外の兄弟が殺される。父親を屋根裏に閉じ込めて半年が経過。ザックは別人格として作り上げた兄弟達と暮らしている。
金目当ての弁護士が屋根裏を開けて生き残っていた父親に殺される。
ザックは父親を殺し、別人格の兄弟達+
アリー(アニャ・テイラージョイ)と暮らす。


『永遠の子供達』でも閉じられた部屋の中で子供が死んでいた。外からしか開けられない部屋の中が安全だと言って閉じ込めるのはおかしくないか。

「父親からの虐待がトラウマでザックは多重人格なんだろうな、、、」
A 脱獄した父親がやってきてザック以外の兄弟達を殺害。ザックは自分のなかに兄弟達の人格を作る。

「父親はザックの人格の一つで、遺産を独り占めにするために兄弟達を閉じ込めて殺したんだろうな、、、」
A 父親は実際に屋根裏に潜んでいた。

予想が外れてむず痒い。予想もしなかった展開!というわけでもない中途半端な後味。

父親の首にナイフを刺していたはずなのに簡単に先回りされる。弁護士も首を刺されていたからザックの混乱した認識だと思ったけれど。
鏡を破壊する直前に聴こえていた悲鳴は複数で女性の声も含まれていた、、、。父親と共に生きながら閉じ込められていた?父親は存在しないでただザックに閉じ込められた?トラウマからのただの幻聴?
煙突から侵入して出られなくなったとか父親が間抜けすぎないか。

兄弟達の写真に反射して映る自分の姿○
年の差を気にする描写があったがアニャ・テイラージョイとカイル・ソラーとでさほど年齢差があるようには見えず。
遺産はどうした。

「信用ならない語り手」が出てくる映画って、何処までが本当なのかが明確じゃなくなってしまい、ボンヤリとした後味になる。
いちじく

いちじく