愛は愛を呼ぶ。ジョニーの姿を見ながら、ずっとその言葉が頭にあった。愛が生まれたその瞬間から行為もキスも特別で、震えながら顔を近づけるジョニーの姿を見ながら胸が苦しくなった。
映画中盤のヨークシャーの大地を眺める2人の姿が印象的で、まるでこの世界に2人だけで住んでいるような、誰も2人に生まれた愛情を知らないような、そんな風に思えた。
山から一転、パブのシーンから、「2人だけじゃない世界」でジョニーとゲオルゲが2人で生きていくことの難しさを痛いほどに感じた。ただ、2人に必要なものは街に出ずとも全部牧場にあるんじゃないか、って。
豊かな自然が4人の暮らしを支えてくれる。簡単な道ではなくとも、より多くの幸せが待っている道なんだろう。