kazマックスグローバーレッド

地獄の犬 地獄の使者デビル・ドッグのkazマックスグローバーレッドのレビュー・感想・評価

3.5
「健康な仔犬を産む成犬がほしい」とアダムス・ファミリーのモーティシア風黒ずくめ邪教女性がブリーダー犬舎を訪れ一匹のジャーマンシェパードを引き取り、悪霊の魂を獣の子供としてこの世に使わせる邪教の儀式を行う。

そして何も知らない幸せな中流階級家族がその仔犬を引き取りラッキーと名付け、やがて立派な成犬に成長するもその家の家政婦は焼死、お父さんは危うく芝刈り機に手を巻き込まれそうになり、妻と子供たちは悪魔に取り憑かれておかしくなるというアンラッキーな展開へ。

『クジョー』みたいに凶暴な犬が人間を襲う直接描写はなく、念力などを使って間接的に人を襲うジャーマンシェパードのラッキー君。

困ったお父さんはオカルト書店のおばさんに人生相談。すると「それはバーゲストという角と鉤爪を持つ赤い目をした悪魔の黒犬ではないか」とのこと。このバーゲストは『ゴーストバスターズ』に出てきたあの犬の元ネタなんだろうね。そんなラッキー君がバーゲストに豹変した描写はまるでAmazonで売ってるワンちゃん用コスプレの立髪に角を付けたような出で立ちで結構笑えた。


この映画でお父さんを演じるのは『ランボー』のトラウトマン大佐でお馴染みリチャード・クレンナ。まじないが描かれた手の平を掲げてラッキー君と対決するトラウトマン大佐、後の80年代深海ホラー映画『リバイアサン』では逆に牙が生えた手の平を持つ『シカゴホープ』のオッサンに手の平を掲げられ襲われるという逆転現象が起こってました。


そして私事ではございますが、年内中に我が家にも仔犬を迎い入れることになりまして、この映画の邪教女じゃないけれど、既に今年の1月にブリーダーさんのとこに行ってお話をしてきました。只今 名前を考案中だけど「ラッキー」や「バーゲスト」だけはやめたほうがよさそうやね。