けんたろう

殺陣師段平のけんたろうのレビュー・感想・評価

殺陣師段平(1962年製作の映画)
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ジャケットに写る男が段平だと勘違いしちまうおはなし。


回る回る、大阪弁がペラペラと回る老殺陣師、市川段平。
立回り気狂いが過ぎて、家族への配慮に欠ける大馬鹿野郎、市川段平。

このどこか憎めなくて愛らしいおっさんが、「りありずむ」だとか「しゃじつしゅぎ」だとか訳の分からない概念に踊らされながらも、殺陣に命を注ぐ悲喜こもごもを綴った物語だった…


…って、どーだっていいわそんなもん!!
おっさんの家族である、お春さん(田中絹代)やおきくちゃん(高田美和)が、俺は不憫でならねぇよ!!段平コノヤロー!!

…だから改めて。
一人の馬鹿野郎に振り回され、けれども彼を慕わざるを得なかった女性の悲哀物語であった。

あと京美人なおきくちゃん、めちゃくちゃ可愛かった。