アメリカの言論の自由って凄いし、それを最大限に活かす芸術家達が存在しているのがもっと凄いと感じさせられた。 これってチェイニーの権力欲のせいで、フセインを9・11の首謀者に仕立て上げ、メディアで国民感情を操作し自身の権力欲の為だけに、アメリカを後に世界中を泥沼の戦いに引き摺り込んだ(まぁ泥沼は計算外だったんだろうけど)って言っちゃってる訳でしょ！ しかもクリスチャン・ベールに俺は謝罪の気持ちは微塵もなく民意を反映してやった事だって語らせちゃってる。 全くぶっ飛んだ作品だ！ 劇中チェイニーが老獪なラムズフェルドに政治信念を尋ね大爆笑されるシーンは印象的だ。チェイニーはこの時持つべき政治信念を確立するタイミングを完全に失い権力闘争に猛進して行く。
クリスチャン・ベールの化けっぷりが凄すぎるので、霞がちだがエイミー・アダムスのアメリカ人のおばさんの化けっぷりも称賛に値する。個人的にはサム・ロックウェルのブッシュの抜け作っぷりがツボった。
後半ちょっとダレたけど、一国の政治の話でここまで面白くできちゃうのってある意味アメリカの存在感の大きさを再認識しちゃったな。あの時を境に世界平和なんて夢物語になっちゃったんだね。悲しいけど、これ現実なのよね。ん？これって誰の台詞だったっけ？
