たむランボー怒りの脱出

覗かれる人妻 シュレーディンガーの女のたむランボー怒りの脱出のレビュー・感想・評価

4.0
冒頭からわずか3、4カットで話を分からせる。展開を予想させる。濡れ場になるとどうしても停滞してしまうピンク映画のジャンル的欠陥を補うようにして、記号的表現やクリシェを盛り込みつつ、ときにそれを逸脱する。

覗くということよりも、その距離自体がエロに繋がるという主題は『悦楽交差点』と同じ。覗き役と覗かれ役が同じ家屋、同じ部屋に居ても依然として距離を存在させていて、それをエロだけでなくユーモアやサスペンスとしても機能させているのが面白い。