アトミ

覗かれる人妻 シュレーディンガーの女のアトミのレビュー・感想・評価

4.0
80点

「シュレーディンガーの猫」というのは量子力学の矛盾点をついた思考実験だから、

「現実は観測される事ではじめて存在する」

って事を言いた訳じゃないんだけど。

確かに「観測実験」となると「執拗な覗き」という言い換えも可能だなとちょっと感心した。

が、「シュレーディンガーの覗かれる人妻」となると「エロい状態と、そうじゃない状態とが同時に存在」している部屋を妄想(思考実験)し、悶々とする覗き魔。
でなくちゃならないな。

まぁとりあえず細かい事は置いといても、観るものを惹き付けるのが上手い監督だと思う。
ちょっとワクワクしちまう。

てか、この人妻。
毎日真っ裸で家事をし、覗き小屋で働いている。
旦那からすると「箱の中の嫁は理想の嫁と、そうでない嫁とが同時に存在」するわけだから「こちらの事を指している」と考えるのも可能。

ラストもいい。

セクシー映画ではあるが、これは「おもしろい映画」。
アトミ

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