Maoryu002

グッバイガールのMaoryu002のレビュー・感想・評価

グッバイガール(1977年製作の映画)
3.8
ニューヨークに住むシングルマザーのポーラ(マーシャ・メイソン)は付き合う男性に去られてばかりいた。ある日、俳優のエリオット(リチャード・ドレイファス)と部屋をシェアすることになり、ぶつかり合う2人だったが、お互いの痛みを知り距離が縮まっていく。

ニール・サイモン脚本にハーバート・ロス監督という布陣らしい、優しく軽やかなラブコメだ。
もう3回目の鑑賞だけど、この映画の雰囲気はけっこう好き。

ハーバート・ロスはこの後の「フットルース」も「摩天楼はバラ色に」も「マグノリアの花たち」も、深刻さと明るさを分かりやすく重ねて、最後には希望を見せてくれるから安心して観ていられる。

ニール・サイモンはロバート・レッドフォードとジェーン・フォンダの「裸足で散歩」が好きだけど、この作品もかなり似た雰囲気だった。アパートの部屋の間取りをフル活用して、窓辺や屋上に非日常を作り出すあたりもそっくりだ。

一方で、物理的には離れていくけどハッピーな2人というエンディングは、なかなか新鮮に感じた。
ポーラの満面の笑顔が気持ちよく、この物語はポーラとエリオットの恋愛よりも、彼女が人間を信じられるようになる変化を描いているんだなーと気付かされる。

主演のリチャード・ドレイファス、マーシャ・メイソンともに、超美男美女ではないが、とてもチャーミングで応援したくなる。
それに、娘ルーシーの生意気っぷりが笑えて楽しい!
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