シオ

カリンカのシオのレビュー・感想・評価

カリンカ(2016年製作の映画)
4.0
司法に縛られ
真実に届かない

覚悟はできている
全てを失っても

覚悟はできている
狂人と言われても

墓前に立つ
娘の声を
聞くことはできない




_____

27年前の娘の死
仏と独の国を跨ぎ
真相解明が難航

74歳の実父が
娘を死なせた
養父に対して
断行したことは…

ネットで調べてみると
2009年のAFP通信に
事件として当人の
写真付きで掲載されていた

映画では
感情をデフォルメせずに
淡々と事実を描いている
あくまでも
法廷プロセスが主で
センセーショナルな
表現にしていない
ところがいい

これが氷山の一角としたら
どれだけの真実が
霧散しているのだろうか


実父のやるせなさと後悔が
胸を締め付ける
シオ

シオ