あんぱん

生きてるだけで、愛。のあんぱんのレビュー・感想・評価

生きてるだけで、愛。(2018年製作の映画)
3.9
辛いつらいつらい。

感情移入がすごくて最後苦しかった

最初の趣里の演技は鬱陶しくてうざくてどうしてそんな言い方しかできないの、て感じてしまったたけど、徐々にその自分のどうしようもないくらい気持ち悪くて大嫌いで死んでほしい部分に向き合おうとしたり、乗り越えようとしたりして、でも当然いきなりはうまくいかなくて、ていう
そこら辺が凄く共感できて辛かった

ツナキはいいなあ、私と別れられて
私は私と別れられないんだよなあ、一生

てとてもとても悲しい、けど本当にそうで

普通に生きてるように見える人でもこんなドロドロでわけわかんなくなるような感情とかパワーを持ってて、それを隠して普通に振る舞ってるのすごい

生きてるだけでどうしてこんなにしんどいの、てなっちゃう自分に腹が立って気持ち悪くて嫌いで、与えられてる環境は恵まれてるはずなのにある一瞬の何かで全部をめちゃくちゃにして終わらせたくなる衝動とか、それを誰もわかってくれない哀しさとか、でもしょうがないともわかっていて

その点で主人公にはツナキやお姉ちゃんがいてくれてるってところが唯一の救いなのかなって思った

どんなに寂しくてつらくて死にたいって思ったとしても、世界に少なくとも私含めて5人はあなたのことを愛してる人がいるからねって言ってくれた母のことを思い出した

生きてるだけで、愛。タイトルが物語ってたなあ。
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