とむ

生きてるだけで、愛。のとむのネタバレレビュー・内容・結末

生きてるだけで、愛。(2018年製作の映画)
2.8

このレビューはネタバレを含みます

関根監督、上手いこと逃げたなぁという印象の作品。
ミニシアター系の恋愛ドラマに駆け込むことで劇映画デビューを上手く躱している感じがしました。


痛い系恋愛ドラマのジャンルで言えば、
「南瓜とマヨネーズ」と「勝手に震えてろ」で比べると明らかに前者寄りに撮ってる作品だとは思います。
ただ、キャラクターの台詞や行動の節々から感じ取れる「劇映画の脚本書いて慣れてない感」が結構鼻につきました。

例えば、姉からのバイトを催促する電話で前日丸めて捨てたバイト募集のチラシをわざわざ拾って広げてみたり、
コンビニの面接をばっくれた店長からかかってきた電話口の応対や、
仲里依紗、肉屋のおじさんから溢れ出る
「観客に嫌悪感を持たせる為に制作者側が入れたであろう『狙った悪意』感」であったり、
最後の最後で台詞で全部説明しちゃったり…。


そう、要はCMディレクター作の映画にありがちな「説明しすぎ病」なんですよね。
演出にしろ、芝居にしろ、狙った感が非常に鼻に着くんですよね。


「私は私と別れられない」とか、
「ウォシュレットって怖いですよね?」とか、
節々に良い台詞や演出もあったりするだけに、
惜しい所が目立っちゃうちょっと残念な作品でした。
「太陽の塔」が良かっただけに、
次回作に期待。


っていうか女優さんブスだなぁ…。
とむ

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