荒野の狼

きばいやんせ!私の荒野の狼のレビュー・感想・評価

きばいやんせ!私(2019年製作の映画)
2.0
演技も脚本も撮影も音楽も、これほど拙(つたな)く下手にやると、かえってリアリティが出るもんだと驚かされた。本来「現実」ってこんなもんだろう。そこに何故か不思議な安心感がある。このショボさは、案外真似できないかもしれない。エキストラに合わせられる俳優なんて、そうはいないだろう。劇中のガットギター曲『アルハンブラの思い出』が、合っているのか合っていないのか分からないが、しっくり来る。学校ではイジメられても、親にとってはこういう子が堪らなく可愛い。
今では素人が玄人並みの事をやってしまうから、中途半端なクリエーターは浮かぶ瀬がないが、打って変わってこのジャケ写は、中身が想像できぬほどよく仕上がっている。
荒野の狼

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