ゴン吉

王の預言書のゴン吉のレビュー・感想・評価

王の預言書(2018年製作の映画)
4.0
李氏朝鮮王朝時代に書かれた”興夫伝”を基に、剣ではなく筆で悪政に挑んだ官能小説家を描いた歴史ヒューマンドラマ。

1848年。
王は若く、勢道政治と派閥争いにより国政は乱れ、人々は重税に喘いでいた。
そんな頃、朝鮮王朝は滅び真人が国を救うと予言した書物である鄭鑑録が出回り世を賑わせる。
官能小説家のフンブは、15年前に生き別れた兄の消息を知っているという男ヒヨクに会いに行く。
ヒヨクは貧しく身寄りのない孤児たちを引き取り養っていた。
そんな折、フンプはヒヨクの兄でもある高官から、自分たちを英雄にして、鄭鑑録の外伝を書くように頼まれる。
外伝は国中の評判となるが、それが原因でフンブの弟子が捕まり殺されてしまう。
一方、ヒヨクも反逆罪で捕まり処刑される。
果たしてフンプの運命は如何に? 

貧困に苦しみ政治への不満を抱く国民を描いた歴史ドラマで、当時の朝鮮王朝時代の庶民や政治の様子がよくわかります。

「この国の主は民衆である そなたたちがわれらの希望だ!」
「ツバメが種を運んでくるのを待ちます ”希望”という名の種を!」

2021.4 韓国映画企画上映会にて鑑賞
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