薬物強奪事件の捜査に乗り出した新米刑事が、組織に雇われた殺し屋の妨害を受けながらも、事件の黒幕を追い詰めていく姿を描いたサスペンスアクション。
主演はアメリカの人気テレビドラマ「シェイムレス 俺達に恥はない」でスティーブ役で人気を博しているジャスティン・チャットウィンさん。テレビドラマとは打って変わって本作では皮肉屋で自意識過剰の癖のある刑事をを熱演しています。
殺し屋役には実力派俳優のピーター・ストーメアさんで、脇役には眉毛が印象的なヤンシー・バトラーさんやバイプレイヤーのロビン・トーマスさんなどが出演していてキャスティングは気合いが入っている印象。
しかし、ストーリーはイマイチ面白くない…。結局と殺し屋の行き詰まる攻防を想像しましたが、それぞれ単体での動きが多くなかなか絡まない…。
全体的に展開が平坦で面白味がないし、ハラハラドキドキする場面もあまりありません。
音楽もスゴく古臭く感じますし映画に合っていないように思えます。結局、刑事が主人公なのか殺し屋が主人公なのか微妙なところ…。ピーター・ストーメアさん演じる殺し屋の薄気味の悪さだけは素晴らしく存在感抜群でした。親子の微妙な絆の話しも良い感じでしたね。
アクションシーンは端的な銃撃戦だけで、派手なシーンは皆無なのでアクション作として観るのはおすすめ出来ません。重厚な刑事ドラマを目指しているようですが、何となく軽さが出てしまい失敗しているような印象。
観れない事は無いですし、悪くはないですけど地味な映画なので面白味は少ないと思います。低予算の映画としてはまずまずと云ったところの作品でした。