紅蓮亭血飛沫

BLOOD-CLUB DOLLS 1の紅蓮亭血飛沫のネタバレレビュー・内容・結末

BLOOD-CLUB DOLLS 1(2018年製作の映画)
1.0

このレビューはネタバレを含みます

上手く扱えるわけでもないのに無理して群像劇やろうとした無謀さ、言うほど語るものもない支離滅裂なストーリー、相も変わらずド下手糞なアクションにおけるカメラワーク、コマ割り…。
まぁ、前作よりはまだ見れます。
前作の“まるで舞台を見ているかのようなカメラワーク”がなかった分、まだ見れます。
ただそれでも一言。

なんでこんなの作ろうと思ったんですか?

解明されていない謎や登場人物の意向は後編に全部丸投げ、なのはまだ許容内ですが、本作はそれ以前の問題。
興味を惹かれない話運び、唐突に明かされる真実、程度の低いアクション、刺身のツマにもならない刑事達によるしょうもないギャグ。
全編に渡って苦痛でしかありませんでした。
外伝的立ち位置にある作品とはいえ、BLOODシリーズの聖域ともいえる“日本刀を手に敵を斬り伏せる”醍醐味が微塵も備わっていないのはやはり論外ですし、それ以前にコンテンツのコンセプトからあまりにもかけ離れたストーリーには目も当てられません。
何より、そのストーリーが体を成していないと言っていいぐらい粗だらけ且つ登場人物が多すぎるため、物語を理解するための、構築させるための段取りが出来ていない。
キャストの方々には申し訳ないのですが、顔が似たり寄ったりなもので誰が誰だか認識するのも難しかった。
群像劇をやりたかったのでしょうが、このような出来栄えでは手馴れてない事に軽い気持ちで挑戦し、経験不足を露見させるだけです。
WOWOWで後編が放送された際には、解明されていない謎や登場人物の行方を確認する旨で鑑賞しますが、今時これほど酷い出来でありながらシリーズ化する映画なんてそうそう拝めませんね。
ある意味貴重なサンプルかもしれません。