活動写真が日本に入ってきて、まだ無声映画全盛期、物語を弁士という人たちがセリフなどを語ってくれていた時代の物語。
竹野内豊さんが、終始大声出して走り回っているのは意外性があってとても楽しめましたし、周防組の役者さんたちが今回もハチャメチャで楽しく物語を彩り、そして、活動弁士を演じられていた永瀬さん、高良さん、特に主人公俊太郎の子供時代の頃に登場した山岡秋聲演じる永瀬さんがいつもと雰囲気も声も違うので最初「本当に永瀬さん？」と思ってしまいました(笑)
井上真央さんのモガスタイルと、わがままなお嬢様役というのは意外性があったのと、モガスタイルが本当にお似合いで、大胆なキスシーンなどもあって、ますます演技の幅が広がってこれから楽しみになってきたなと感じさせてもらいました。
主人公の俊太郎を演じた成田凌さんも、本当にすばらしい語り口で、改めて活動弁士という職業の奥深さを感じさせてもらいました。
無声映画に物語を作り上げる活動弁士、今の時代あえて見て見たいと思わせてくれる作品でしたし、あの時代、まだ今みたいに娯楽が少ない時代に誰もが少しの時間、夢の世界を観ることができるそういう空気をスクリーンを通して楽しませてもらいました。
無声映画シーンに登場した役者さんたちも面白かったです。映画好きは楽しんでもらえる作品だと思います。
