misaki

来るのmisakiのレビュー・感想・評価

来る(2018年製作の映画)
3.7
ジャパニーズホラーってB級になりがちだけど、こんなに刺さった作品は初めてだった!!!すごい面白かった!!!
沖縄のユタ、神道の神官・巫女、仏教の僧侶、科学者、韓国の祈祷師etc…全国からあらゆる霊能者たちが集まってくるシーンはワクワクが止まらなかった。騒がしいおばちゃんユタたち、キャーキャーはしゃぐ女子高生巫女、ごく普通の日常を送る人たちが実は有能な霊能者たちだったってすごく良い。
ユタたちが殺られたのを感じ取って冷静にバラバラに向かうことを決めた神官たち「誰か1人くらいは生きたたどり着けるだろう」って台詞がカッコ良すぎてお気に入り。まさに霊能者アベンジャーズだった。柴田理恵よかったな、あんな役がこんなハマるとは…流石。
グロシーンもあったけど多すぎなくて、残酷さの表現としては的確だった。
出てくるキャストがあれよあれよと豪華すぎてびっくりしたし、誰が主演でもおかしくなかった。
序盤からわかりやすく見栄っ張りの造られた陽キャにドン引きしながら、よく耐えてた妻の成れの果てを見つつ、どんどん変わる展開に、緩急付いてて見やすかった。
最初はあまりにも問題だらけの家庭だったから、アレの仕業じゃなくて妻が病気発症して暴れたのと、恐怖に支配された夫の幻覚かと思ったんだけど、同僚が噛み殺されたあたりでアレの存在に気づいた。アレって、妬みとか恨みとか人間の負の感情に引っ張られてきてるのがよくわかった。
結局お姉ちゃんがどうなったのかわからなかったし、続きができそうな終わり方してたけど、でもこの作品で作り上げた程のワクワク感って難しいだろうなって気もする。

オムライスの国に行きたい。
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