ざくろ

来るのざくろのネタバレレビュー・内容・結末

来る(2018年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

2回目。(20240414)
感想書き切れていなかったため、2回目。
柴田理恵の猛者というのか圧倒的存在感が1回め同様に印象的。

ホラー映画🔰なので、1回目にびくびくしながら観たときよりも、ストーリーの全体像が掴みやすかった&細部も気にすることができたので、面白かった。メインは登場人物たち、それぞれが抱える関係性と問題なのだろう。田原夫妻、野崎と真琴、琴子と真琴、そしてチサちゃんの存在。特にしんどかったのは、やはり田原夫妻。表面上は優しい人たちのようだが、針の筵のような夫実家で、自身の育ちというコンプレックスがある中で、相当なストレスだろう。さらに、出産後のと思うほど、前半は描写が細かくリアルに感じた。後半はガラッと創作の型に戻ったような印象。特に野崎は最初は擦れたアウトローで寡黙な男に見えたが、後半は柄が悪いだけの真面目な男になっていた。

国さえも超えて、様々な形のお祓いを一斉に行う場面、カプセルホテルで着替える神職の方々、直前まで年齢相応に振る舞っている女子高校生たち、見たことのない視点の画角でオカルトホラー映画だが、個人的には文化的な視点で、ますます神道に興味を持った。

原作を読めば、ヒデキくんとチサちゃんの関係性が分かり、もう少し“ぼぎわん”の恐さがはっきりするのだろうか。

1回目。
神道やら仏教やら霊媒師やらで払おうとする(数撃ちゃ当たる作戦?)のは、頼もしく思えたが…まさか…
演出は怖いというか不気味で気持ち悪い寄りだが、結局「あれ」のバックグラウンドがあまり見えてこず、何だったのか気になるところ。
ほぼ主役だが、おとなしめな岡田准一。髪と髭も似合ってるが、役通り、胡散臭く感じるのはこの作品こそだからか。
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