半変人のお調子者

来るの半変人のお調子者のレビュー・感想・評価

来る(2018年製作の映画)
3.9
ブログに書かれてる事は一丁前だけど、実際は何一つやっていない自称イクメンの夫、
夫が役立たずで、母との仲も最悪で、誰にも頼れず、育児ノイローゼとなっていく妻

そんな2人の娘に忍び寄る何か…
何かが来る。

倦怠期夫婦物としてよくできている前半。口だけの妻夫木にイライラするけど、こいつはこいつで真剣に家族を守ろうとするから、心の底からは憎めない。妻も妻で次第に病んでいく過程は当然のようにしか見えないし、男に熱を浮かせて育児放棄する展開もそこまで責められない。
人の心に否応無く入っていくヒビ。そこを這うように入り込んでくる何か。
何かの存在自体は確かにホラーだけど、人の心にヒビが入るなんて事は現実にも普通にある事だからめちゃくちゃ恐ろしく感じられる。


そして何かが避けられないほど近寄ってきた時に現れるのが…


我らがヒーロー松たか子!!

こっからの除霊師アベンジャーズ展開、上がらない方が無理だろって思う。
柴田理恵ってこんなカッコよかったっけ?笑笑
新幹線のおっちゃん達も良い。「誰か1人は辿り着けるだろ」いやカッコ良すぎよ。
あたかも霊払いしそうな人達から、科学班らしきグループまで、色んなチームが集まっている無茶苦茶感も面白い。

その人々を束ねてめちゃくちゃ冷静に事に当たる松たか子。
仕事人って感じがたまらない。
彼女が出てきてからは「カッコいい…」しか感想が出てこなくなる。
原作は比嘉姉妹主役で続編やってるみたいだし、映画でもじゃんじゃんやってくれないかな。
松たか子も小松菜奈もビジュ爆発してたからもっともっと観たいぞ…

映画評価基準

この映画が好きか 8
没入感 7
脚本 7
演出 7
映像 9
キャスト 10
音楽 8
余韻 7
おすすめ度 7
何度も観たくなるか 8

計78点