このレビューはネタバレを含みます
正月一発目のレビュー。
周りが酷評過ぎて、かつ同じ監督作品の『渇き』がつまらなかったので、今回も面白くないんだろうなーっと思いながら鑑賞。
しかし...これ面白いですよ？
クセが強いうえに中身ない話だから、評価が分かれるのも仕方ないけれど。
頭が変に刺激される、『エンターテイメント』作品だった。
けっしてホラーではない。
怖くないのでホラー見たさとなったら、とてもつまらないと思う。
そのエンタメを補完しているのが、妻夫木聡という圧倒的な俳優の存在。
一般人なのに、ウザイし性格がちょい悪い“小悪党”の演技がとても良かった。
彼は周りに自分を大きく見せたい、自分のことが一番で周りのことを全く考えいない。
彼は元気で明るくて、顔が良かったから人生なんとか“平均以上に見える”だけの小物。
友達が多そうにみえて、実は心を許してる友など１人もいない。
そして、最後は奥さんにすら見放される。
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正直、どこにでもいそうなウザイやつ。というか周りにいますよね、こーいうやつ。
死ね。まではそりゃ思わないけど、めんどくさいなこいつって。
この物語では、そのウザイ妻夫木聡は悲痛の最期を向かえる。
彼が死んでも、ちょっぴりかわいそう程度。
悪いやつじゃないのに、そう思わせるそれまでの人物像の描きかた、かつそれをポップに演出したりしているところが、この映画の面白いところ。
他にも柴田理恵さんの怪演も群を抜いている。笑
『告白』観たときのワクワク感に近くて、楽しかった。
わりとおすすめ！
