イクメンの田原と愛する妻子を襲う怪異「ぼぎわん」。田原は友人の紹介で知り合ったライターの野崎と霊能キャバ嬢の真琴に相談するが......。
2回目ですが、前回観た時は何も考えずに「結構面白い」くらいの評価をしてたんですが改めて観ると結構無理でした。
まぁそれはもう完全に監督の行状に引っ張られてのことなんですケド......。
なんせモラハラ夫のことを「あの人はあの人なりに妻子を守ろうとしたんです」みたいな描き方がされるのがしんどいし、あらゆる面でオール被害者でしかないはずの妻が中盤から頭おかしいみたいに描かれていてなんかお互い様みたいになってるのもキツい。なんせああいうことした人がそういう撮り方をしてるのがキツい。
そして一度批判的に見出すと、エンタメとしては「イヤな話」として楽しめていた部分もなんか上辺の露悪だけで全然浅く感じてしまうし、イヤな奴しか出てこない割にイヤな奴としての魅力も薄くて結果的に柴田理恵が主役で良かったのではないかと思ってしまう。
まぁそんでもテンポよくぽんぽん進んでいって引き込まれるのは確かで、その辺のイヤな求心力はさすが『告白』とかの監督だなぁとは思うわけですが......。
いかんせん最後のお祓いシーンが行き当たりばったりというかご都合主義というか理屈が分からんままそういうものとして見せられている感じがしてよく分からなかった。あとシンプルに直近で類似のシーンのある『コクソン』と比べてダサくて観てられない感じがあって(これは初見時も思ったけど)このクライマックスが完全に蛇足に感じてしまいました......。イヤなドロドロ人間関係だけで終わっといた方が良かった......。
あと最後に急に気の抜けた演出が入るのもなんか全部ぶち壊しな気がしちゃうな......。
ってゆーカンジです。はい。
