ヤマメ

来るのヤマメのレビュー・感想・評価

来る(2018年製作の映画)
5.0
化物か神か、幼い子供か


現時点で4回観てる大好きなホラー映画。俳優陣には妻夫木聡、岡田准一、小松菜奈、黒木華、松たか子……とビッグネーム揃い。流石の演技力に圧倒された。

正体不明の化物と人間の霊力バトル。
血が出るようなゴア要素が多くて最高。
それだけ聞くとJホラーにありがちな陳腐なCGで一見ギャグになってしまいそうな内容のはずだが、ストーリーのメインを霊現象やホラー描写ではなくキャストの演技力に当てた為かとても綺麗に、結果すごく良いホラーとして収まっていた。

次の展開はどうなるのか想像もできず、誰がどんな目に遭う?化物はどんな形をしてる?と身構えながら嬉々として観れた。
久しぶりに映画館のホラーで目を細めながら観た気がする。

そしてとにかくキャラクターの性格の表し方が秀逸だった。
よくホラーの引き合いに出される「霊より人間の方が怖い」という言葉があるが、こればかりは本当にそう思った。
作中に登場する民俗学者・津田大吾(演・青木崇高)のセリフ「化け物みたいにえげつない人間はぎょうさんおる」の一言に尽きる。

ぼぎわんとは何なのか。
色々な心当たりはあるが、俺はぼぎわんには絶対に会いたくない。
ヤマメ

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