Naoya

あの日のオルガンのNaoyaのレビュー・感想・評価

あの日のオルガン(2019年製作の映画)
2.5
太平洋戦争末期、保育所の主任保母は、園児たちを空襲から守るため、親元から遠く離れた疎開先を模索し、ボロボロの荒れ寺へと疎開を決める。20代を中心とした若手保母たちが園児を連れ、集団疎開を敢行したいわゆる「疎開保育園」を描いたヒューマンドラマ作。戦時の緊迫感から逃れ、保育園として機能しながら、時代の生きにくさが滲み出てます。それでも、子供たちのために保育園として機能させていく保母たちの姿、そして、その場で笑い遊ぶ園児たちの姿はイキイキしていて印象的。戦争の最中である現実が突きつけられながら、辛い出来事もありながらも、生きていこうとする姿は力強く、同時に人の優しさも溢れてます。保母たちもそれぞれ個性的で良く、主演の戸田恵梨香と大原櫻子演じる祖母の対象的な人物も、よりドラマ性を出していて、終盤までしっかり活きてます。
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