このレビューはネタバレを含みます
戦時中、疎開保育園を実現させた保育士さんたちの戦争映画。理想の「文化的な生活」もままならないギリギリの生活の中で奔走する大人たちと、無邪気な子供たちの対比が心をキュッとさせる。子供たちの暮らしを通して描く戦争映画は本当に見ていて辛い。それでもこの映画は辛い日々の中でも変わらない子供たちの歌声と笑顔にあふれている。その中心にあった日常生活の象徴がオルガン。この日々を子供たちから奪ってはいけないと改めて思った。楓先生の感情がどっと溢れるシーン、みっちゃん先生とけんちゃんの河原でのシーン、お2人の演技に涙しました。新しい令和の時代だからこそ、8月だからこそ、必要な作品の一つ。