おっさん達ののほほん友情物語かと思ってたら数多の社会問題をグリグリ抉る巧妙な映画だった。この抉るだけで切りはしない半歩引いた取り上げ方が狡くもあり、提起を終止せずお前ら模索しろと投げてきたりで絶妙な塩梅。あんまり知らんけど凄い監督なのかも知れない。知らんけど
大人になった幼馴染の不安定な距離感が生々しく、それを見守る池脇千鶴のおふくろ感が好き。各々が相手に半歩近寄れば違う世界があるんだろうけど、実際深く関わることって怖いよね。特に頭が硬くなったナイスミドルともなると思考停止するか、頭ごなしに拒否するか、そもそも無関心か。そして気付いた時には大体手遅れなんだよね。そういう意味では半世界って彼岸と此岸なのかも知れない。知らんけど
間の取り方も実に邦画的で内外の社会問題も取り扱った贅沢な映画で面白かったです！ですけど広く浅いので俗っぽく安っぽく感じる辺りは絶妙だった
