みてべいびー

芳華-Youth-のみてべいびーのネタバレレビュー・内容・結末

芳華-Youth-(2017年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

カメラワークが凄すぎて、時々セリフが全く入ってこなかった。やっぱり長回し大好きだなぁ、あれだけの壮絶な画を確固たるビジョンを持って創り上げられる監督ってすごい。この作品は特に監督の力量をしっかり感じた。
17歳過ぎてまであんなあからさまないじめするかなぁ、、、戦争中って誰もが心の余裕なくなるものだとは思うけど、昔の人って経験値高くて大人びてるようで変なところ幼稚だったりするよね。いじめっ子世に憚るじゃないけどさ、結局は好き勝手振る舞ってあんまり苦労するもことなく生きてきた人の方がいいとこ取りしたり。自分の信念を曲げれない人にとっては世の中上手くいかないようにできてるもんだ。
それにしてもリウフォンが実直で勇敢で人間が出来過ぎてる。彼が戦場で一人指揮を取って砲火の中を突き進んで行く場面とか観てて、この人は何を原動力にこんな頑張れるんだろう、何を信じてるんだろう、って思ってしまった。彼の育った背景とか知れたらもっと深みがあったのかなぁ。
心の病になったシャオピンが公演を観て外で踊り始める場面が一番の見所だと思う。すごく素敵だった、夜なのもいい。彼女が遠征で仮病使いながら主役踊るシーンも観てみたかった。エンドロールに流れてたから撮影はしたんだろうけど。
スイツが一番綺麗で性格良くて踊りも上手で好きだった。彼女の恋切ないけどあるあるだよね、長年好きだったのに鈍感な友達にサラッと奪われちゃうみたいな。彼女が手紙を破り捨てる場面よかった。あと宴会の翌朝、彼女だけが目覚める画もすごく好き。
ディンディン役の女優さんがコンリーに似てて、長回しと相まって時々🎥さらばわが愛覇王別姫と重なった。いくら思ってもみない人から告白されてショックでも友達を売るみたいなことは絶対にできないなぁ。事の発端になってしまったテレサテンが沁みる。
70年代の中国の政治的背景に無知すぎて時々混乱と?があったので、そろそろちゃんと現代世界史勉強しようと思う。
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