文化大革命後期、軍に属する歌劇団・文芸工作団を舞台に若き団員達の青春を描いた群像劇。激動の時代に翻弄される若者達が描かれています。ホント、こういうお話に弱いのです。
ウェルメイドでは無く、各シーンを紡ぎ合わせたような話の構成なので、登場人物の心情の深掘りは少し物足りません。脳内で補完してあげる必要があります。その方がこの作品にはあっているかもしれません。
主人公格であるシャオピンとリウ・フォンの恋愛模様を中心に繰り広げられるほろ苦い青春ストーリーと思いきや、中盤以降は中越戦争を背景に非常な運命が待ち構えています。
最後、駅のベンチでリウ・フォンの肩にもたれ掛るシャオピンの穏やかな笑顔は忘れられません。ほんと遠回りだったよな～。
