友人を見殺しにした後悔の物語。再起のために他メンバーでトラッキングに行った先で近道をしたせいで友人が足を怪我→森から出られない→ヤバい儀式小屋発見の流れ。なんて言う木か知らないけれど、人を絡め取るような枝の生え方が良い。心の牢獄であり関係性の牢獄からの脱出という手堅い物語でありながら邪教要素を加え、更にクリーチャー（デザインが好き）まで出してくるのが楽しい！身近な死が周囲に与える影響と残された者に焦点を当てた物語は次作の『The Night House』に引き継がれている。そして決して殺さない（殺せない）ところが良い。真の意味での脱出はできず距離感を調整できるだけで、ずっと抱え続けなければならない魔の帰結も手堅い。
