みちろう

ザ・リチュアル いけにえの儀式のみちろうのレビュー・感想・評価

4.4
自然・オカルト系ホラー

一見ホラー映画のお約束が詰まった内容なのに面白くてハマる。

まずメインの登場人物が親友の男同士で集まった4人組なのと、その内の主役ルークがもう1人の親友をある事件で亡くしてしまったトラウマを抱えているっていう背景に親友とか男の友情とかのワードに弱い自分はすんごく共感・感情移入。

舞台の北スウェーデンに広がる自然がめっちゃ綺麗であると同時に不安を誘うようにも見せてくるこの手法が上手く、やってることは量産型のびっくりホラーなのに人里離れた暗い森に迷い込んでしまった恐怖と見えない何かに追われる緊張感に全然チープさがない。

後半につれて濃くなっていくルークのトラウマとリチュアル(儀式)の関係。なんかミッドサマーに似たシチュエーションだったけど、モンスターと対峙する=過去の後悔と向き合うみたいな色々散りばめられた比喩表現が良かったのとルークが今度こそは親友を助けようと奮闘する展開が胸熱すぎた。

この映画に出てくるモンスターの存在を先に知ってこの映画に興味を持ったものの、肝心のモンスターは結構CGっぽさが拭えてなくて思ったよりインパクト少なめで期待してなかったストーリーやその他の部分の方が十分よかった。

怖すぎず安っぽさが無くサクッと観れる最高にちょうどいいホラーで90分間ずっと映画に釘付けだった
みちろう

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