TakeshiKaneko

東京彗星のTakeshiKanekoのレビュー・感想・評価

東京彗星(2017年製作の映画)
3.8
1年後に東京に彗星が落ちてくる。
その時・・・

伊坂幸太郎『終末のフール』を思い出す。
こちらは、8年後に小惑星が衝突し、
地球は滅亡する。という設定だから違う
といえば違うけど。

『東京彗星』は1年後で、東京限定。

短編だし、予算も多くないだろう中、
どうなのかな、そう思ってたけど、
面白かった。
安っぽさを感じることもなかったし。

彗星が間もなく東京に激突するという中、
短編ならではの小さな範囲での人々の
生活や葛藤を描いている。
両親のいない兄弟を中心に1年を 
テンポよく描いていく。

ニュース映像や街の雰囲気は上手く
撮られていて緊迫感が伝わってくる。
映像のクオリティが思っていたより
高かかったからだろうと思う。

ただ、意外に衝突が大したことない
ように見えたり、その後の生活も復活
してたりと、後半は少し物足りなさを
感じた。
衝突が発覚してからの地価の暴落や
経済の混乱が新鮮な視点だっただけに
少し残念
(設定としては東京限定の小さな隕石だから、そんなものなのかな)

それにしても、
地震、津波、彗星衝突、人間ではどう
しようもない大きな自然災害は
人の暮らしをあっけないほどに強奪して
いくことに、改めて恐怖を感じた。

ラストはちょっと怖かった。
TakeshiKaneko

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