とある街・アサカ。別名キャロットタウン。かつてこの街にはニンジンスキーというヒーローが存在していた。久々に帰郷した一徹は金なし・宿なし・仕事なしのクズ。これでも、一応(元)街のヒーロー。楽してお金を稼ごうといわゆる何でも屋を始める。そんな一徹の元に現れた青年・学から「ニンジンスキーの復活ショーを開いてほしい」という依頼が舞い込む。お金のためならと、簡単な気持ちで依頼を引き受ける一徹だったが、準備を進めるにつれ、学の思いを知り、自分のほんの一瞬の気の迷いが1人の青年の人生を大きく変えてしまったのではないかと責任を感じ始める。一度は向き合いかけた過去から一徹は再び逃れようとしていた…