まーしー

ノー・グッド・シングスのまーしーのレビュー・感想・評価

ノー・グッド・シングス(2002年製作の映画)
3.0
軟禁された糖尿病を患う警察官ジャック(サミュエル・L・ジャクソン)が、見張りの女性エリン(ミラ・ジョヴォヴィッチ)を懐柔して脱出を試みようとするクライム・サスペンス。

ハリウッドの第一線で活躍する二人が共演するも、内容はいたって普通。
犯人グループの関係、犯行の目的や動機などの説明も、決して丁寧ではない。
警察官ジャックもヒーローのような活躍を見せるわけではなく、敵失で物事が動いている感もある。
糖尿病の警察官ジャックは定期的なインシュリン注射が必要なので、この設定をもう少し活かすような工夫があっても良かったかも。強盗グループとの駆け引きのみならず、注射する時間との闘いがあったら、よりスリリングな展開になったように思う。

見どころは、ミラ・ジョヴォヴィッチの妖艶な姿。エロティックにチェロを弾くシーンや全裸のシャワーシーンなど、色気を振りまいている。
『バイオハザード』や『ジャンヌ・ダルク』の戦う女性とは異なる役柄は新鮮ながらも、決して違和感はない。

サスペンス映画としては並の評価だが、90分程度、かつ豪華キャストの共演作品のため、時間ある時に観るに相応しい一作。