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紅い服の少女 第二章 真実のunkoのレビュー・感想・評価

3.2
第一章神隠しと合わせて約3時間の作品。
台湾の山に潜むと言われている魔神仔というUMAが元。
伝え聞く話の魔神仔の特徴は太陽光を恐れず日中でも活動し、人を攫うことはあっても傷つけることはしない。
発見された時は「ご飯をご馳走された」といい、虫やミミズ枯れ葉を食べさせられるという。
本作はその設定を下敷きに、サルのような狡猾さと凶暴さを足した魔神仔に攫われる人のお話。

無印は前日譚のような感じで、モキュメンタリー風に制作しようとした名残か○○-1日目-とかテロップが入るが、
2日目3日目も出てこないという謎ホラーだった。(見逃してただけかもしれないけど)

良かった点
今作は露骨なジャンプスケアを大量に増やして、かつ画面を暗く捉えています。サプライズなんだけど、無印より画面の雰囲気が出ているのでなかなか驚いた。
遊び心も増していて、今作は味方や対抗措置も登場します。これをどう評価するかは左右されると思いますが私は概ね好意的。

不満点
冒頭で神隠し編の真相(顛末)が明らかになるが、極論今作だけ見ても問題ない。圧縮して2時間の作品ならもっと良かった。
また魔神仔が手が付けられないぐらいパワーアップしている。
あまりにも興ざめな設定追加で、さらに対処が難しくなった


土着ホラーは新鮮なので、話がイマイチでも興味深かったりするので、今後も観ていきたい。
歌詞に光害というワード、山に魔神仔が多いという台詞から、若干環境破壊の背景を入れてるみたい。
魔神仔もアーバンベアみたいなもんだな。
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