ねこまるキャット

ラスト・ムービースターのねこまるキャットのレビュー・感想・評価

ラスト・ムービースター(2017年製作の映画)
3.7
『余生』×『哀愁』
かつての映画スターが頑固で横柄なまま老人になり、自分の人生を振り返るロードムービー。

孤独な老人の浄化映画。
横柄な態度をとる老人と、案内を付き合わされるダメ男の若い彼女が打ち解けていく様が良い。

対照的に見えたり、似た者同士に見えたり、彼女が主人公と行動した事がきっかけで真っ当な人生を歩むであろう事を考えると、良き余韻に浸れる。

主演俳優最後の遺作だとか。
頑固親父が素直になる瞬間というものに涙腺が緩む自分にとってはなかなか好みの映画でした。

自分が死ぬ時は何を思ってどう死んでいくのか、今の時点では全く想像出来ない。

悔いなく死ねるよう、出来るだけ人に毒を吐かず、人に優しく接して生きていきたいと改めて思いました。