ねび

ラスト・ムービースターのねびのレビュー・感想・評価

ラスト・ムービースター(2017年製作の映画)
3.4
バート・レイノルズの全盛期をリアルタイムで観ていた世代です。当時(1983年頃)の映画雑誌に、今ハリウッドで1番ギャラが高い俳優。1回のギャラが300万usドル(約7億5千万円)と書いてあった。当時のレートus$1=250円ぐらいの頃でした。

当時、トランザム7000、ロンゲストヤードとか主演作をよくTVで見ましたし、キヤノンボールの劇場封切を見にいきました。

映画での印象は単なる不良中年で、こんなおじさんが1番ギャラが高いなんて信じられないって感じでした。
この頃、スタローンの「ロッキー3」やシュワルツェネッガーの「コナン・ザ・グレート」が封切られた頃で、鍛え上げられた肉体派の俳優が注目され始めた時期だったと(個人的に)思います。

バートレイノルズと同時代活躍した70年代のタフガイ俳優、クリント・イーストウッドの名前が劇中に出てきます。イーストウッドは役柄や俳優以外の部分でスキルを広げて何度もオスカーを獲っていますが、レイノルズは時代に乗り切れなかった感じでした。
作中でも、自分の選択ミスや今の境遇を自虐的に語っていますが、台詞でありながら本心なんだろうと思います。

ちょっとした男の哀愁を感じた感慨深い映画でした。
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