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ダイ・トゥモロー
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ダイ・トゥモローの作品紹介

ダイ・トゥモローのあらすじ

2012~17年の間にニュースや身の回りで聞いた話など監督の記憶に基づき、普通の人々が死を迎える前日のエピソードをオムニバス形式で描く。それぞれの断章は、過去のナワポン作品に出演した俳優たちが演じるフィクションの部分と、市井の人々がインタビューに応える部分が混成されて進行する。死を恐れる子どもたち、他愛もないガーリー・トークを続ける女子高生たち、洗濯ものを干すカップル、株式市場で急死するディーラーなど。ときおり字幕画面で死にまつわるデータが表示される。

ダイ・トゥモローの監督

ダイ・トゥモローの出演者

原題
Die Tomorrow
製作年
2017年
製作国
タイ
上映時間
75分

『ダイ・トゥモロー』に投稿された感想・評価

KUBO

KUBOの感想・評価

3.0
「東南アジア映画の巨匠たち」にて鑑賞。

「死」は誰のもとにも訪れる。しかも突然に。事故死、病死、自死などなど。

この作品がおもしろいのは、その死の瞬間は描かない。描くのは、次の瞬間死ぬ人のごくごく普通の日常だ。日常は死と隣り合わせ。死は突然にやってくる。

画角が頻繁に変わる。死ぬ前の日常はスマホで撮ったような少し粒子の粗いスクエアの画面。死した後の世界は横長のフルサイズ。上映後のQ&Aで監督のナワポン・タムロンラタナリットさんに伺ったところ、スマホ撮影ではなく、左右を切ってスクエアな画角にしたのは昔の映画館で流れていたニュース映像的な雰囲気を狙ったとのこと。どちらにしても効果的な演出であったことは確かだ。

ナワポン監督は「ヨーロッパでは本作は驚きを持って迎えられたが、アジア圏、特に日本では安心して見ていただける。それは根底に仏教の考え方があるからだろう」とおっしゃっていた。

映画祭での上映はあるが一般公開は決まっていない。興行的には厳しいだろうが、たいへん興味深い作品だった。
「東南アジア映画の巨匠たち」にて有楽町スバル座にて鑑賞。

明日、死ぬとは思わなかった。

明日、死ぬとは気づかなかった。

明日のことは誰にもわからない。

タイの新鋭ナワポン監督が「死」について思い巡らし、少年や104歳になる老人に死の恐れや捉えをインタビューするパートと、明日死ぬとは知らずに過ごす今日のドラマパートで構成される。繋ぐ時は、真っ黒な背景で、実際の死の例を、文字とナレーションで描く。その左上には1秒で2人が亡くなるという世界の今、死に行く人の数がカウントされている。

タイ🇹🇭と日本🇯🇵は死生観が近いのか、すっと入ってくる。死は日常の一部であり、人生最後の1日も日常の中に訪れるという観点。優しい余韻の映画だった。

印象に残ったのは心臓のドナー待ちだが現れず、今年で自分は死ぬと思っている女性とアメリカへの出張前に寄った彼氏との病室でのシーン。

彼女は彼の爪を切る。右手の爪を切り、左手の爪を切り、もういいと言う彼を、私が切りたいの、と足の爪を切ってあげる。

私が死んだら、次の彼女に切ってもらって。

君以外にいないよ。。

2人を並行のパン撮影を行ったり来たりして見せる、静かで切なくとも愛おしい時間。

彼がじゃあ行ってくるよと病室を出る。

ふと、彼女の頬を涙が伝う。

でも観てる私は知っている。翌日に死ぬのは彼の方だったことを。

私が一番死を恐れ、死を考えたのは、5歳の頃だ。

一番年が近かった従兄弟が急死した。

先週、一緒に遊んでた。

翌週、棺で眠っていた。

叔母さんは憔悴仕切っていた。

死という概念を一瞬に理解した。

それから一年、電気を消して眠れなかった。

自分が消滅する恐ろしさがこびりついた。

幼稚園の先生が教室を暗くして軽い怪談話をしたら、耳を塞いでうーっと唸り始めて、まもなく中止になったらしい。

後日、自宅まで謝りに来たと母は言っているが記憶にない。

なぜ、こんな恐ろしいことが待っているのだろう。

なのに、なぜ人は生まれてくるのだろう。

真っ暗な砂の中に吸い込まれ、どこまでも下に落ちていき、沈んでいくような恐怖。

小学校に上がってからは段々と、死への恐怖が薄れていった。

死を考えるのを諦めた。

大人になって、友人には輪廻転生を信じる人も多くいた。

そっちの方が死の恐怖が薄れて羨ましいなって思った。

ある友人がいった。

輪廻があると思って死んであったら、やっぱりあった!と思えるし、無かったらその時は気づかない。だってもう死んでるから 笑 だったらその方が人生幸せに生きれるでしょ。

たしかに、、

でも、今の記憶観念と自己が消滅したら、意味がないけど、、

無理に信じるのも諦めた。

いつか消えるのを安らかに受け止められたらいい。

死の直前まで死のことを考えずに過ごすか

死を想い、限りある人生を豊かにする意欲にするか

ひたひたとした怖れを感じつつも、日々の生を慈しむか

輪廻転生を信じて、死を怖れとは思わぬか

どの態度でも間違いはないと思う。

正解はない。

自分が生きやすいように選べばいい。

全員一緒の運命だから。

だから亡くなった人への敬意が浮かぶ。

死の恐怖を受け入れたにせよ、怖れに慄いたにせよ、乗り越えたのだから。

そんな死に対する自身の落とし所を、巡らすことができる貴重な75分だった。

わかっていることはただひとつ。

今、あなたも私も生きている。
kazata

kazataの感想・評価

3.0
現在公開中の映画『ハッピー・オールド・イヤー』がなかなか面白かったので、ナワポン監督&脚本の過去作をウォッチしましたが……なるほど、"死"にまつわるリアルとフィクションが混在する野心的な一作で見応えありました!

1シーン1カットを基本とした長回しで芝居を見せるこだわりや、何気ない日常風景が振り返って見るとかけがえのない光景だった…という"過去=思い出リスペクト"が、最新作にもちゃんと引き継がれているってことがよくわかりますね。
(Aokbabちゃん&Sunnyさんも出演)

淡々系だからこれぐらいの上映尺で収めてくれたのが良かったのと(タイ映画って良くも悪くも長い印象だから…)、個人的には代役モデルMayのエピソードがグッと来ました!


本作と最新作との間にナワポン監督が撮った『BNK48』のドキュメンタリー映画もちょっと見たくなるよね……
(48系アイドルに全く興味が無いけども……推すならBNK48一択です!笑)

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