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君のためのタイムリープ/私を月に連れてってのunkoのレビュー・感想・評価

3.3
安室奈美恵リスペクトの女性エンペイ(ビビアンソン)は日本でデビューするが、売れない38歳、清掃業者でバイトしながら働いている。
日本で営業していたジョンシャン(リウ・イーハオ)はかつて密かな恋心を抱いていたエンペイと出会い、恋仲になりそうになるが、支えになることを拒否し、
その後若くして死んでしまったエンペイ。
罪悪感が残っていた中、ジョンシャンは交通事故にあってしまう。目覚めたら高校生になっていた。

トラックに轢かれそうなところでタイムリープする。
謎のおばさんから購入した玉蘭の一輪で過去の1日を過ごすことができる。
玉蘭というのはハクモクレンで、中国では気品のある花として寵愛の象徴らしい。
人物ごとタイムスリップしたわけじゃなくて、元の人格に乗り移っているという設定。
それがこの物語の肝で、この後どうなるのか…というのが裏にあってそのドキドキで楽しめる。

デビューさせないために妨害を頑張るのだけど、例えば、自転車をパンクさせたり、偽電話をかけるというチープなもの。
恋敵がバイクに乗っているんだから、そっちに誘導する展開が1度でもあると納得感があるが、全体的に薄い。
主役の女の子の家庭も結構ドロドロしてそうなのに、全く描かないし、恋愛に至る過程も少々強引。

ただエンディングはスッキリするし、ビビアンソンの歌がインパクト大。
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