大阪の上映館ではこの映画の興行に合わせて「日韓合作映画特集」という企画をやってて『福岡』『デッドエンドの思い出』『ひと夏のファンタジア』『でんげい』なんかも上映。
それらと比べると正直随分と見劣りする。
韓国から商談で出張してきた三十手前のチにいちゃんが大阪大正区（浪速の沖縄村ですが、もちろんそういう言及は一切ありません）でゆるゆるとモラトリアムしながらなんか仮初の多幸感に浸るという物語。
いつもひたすら大袈裟な芝居で座を白けさせてくれるTさんはじめ、バーの常連たちが出てくるシーンで悉く同じ表情でペラペラのか演技をしてるのも笑止。
ミュージックビデオとしては成立するのかもしれないけれど、作家が言いたいこと（もしそういうものがあったとして）がまるで伝わらない辛気臭い映画でした。
