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ヘレディタリー/継承のmitzのレビュー・感想・評価

ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)
3.5
A24が発掘した奇才アリ・アスター監督の長編デビュー作。悪魔王ペイモンを崇拝するカルト教団により家庭が崩壊していく極めて狂った物語です。
タイトル通り悪魔を「継承」するために亡くなった祖母リーのオカルト的な陰謀により、肉体の器として狙われた兄妹たち。時間経過と共に家族全体が精神的に瓦解する様がとてもおぞましいです。
犠牲を伴ってでも文化を絶やさないという信仰心。「生贄」「粛清」「世襲」などのコンテンツ。浮き世離れしたストーリーのようで、事実として現代社会に存在するリアリティ。表現方法は違えど「ミッドサマー」と対になるアリ・アスター監督のオカルト観が描かれた強烈な作品です。
ただラストの展開など理解不能なため、補完のための公式「完全解析ページ」が存在するのは少しもやもやします。
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