このレビューはネタバレを含みます
ミッドサマーみたいな映像的華やかさはないものの、ラストシーンは完全に一致。
途中まで訳わからない映像の連続でも、ミッドサマーはお花綺麗…くらいの気持ちで見られたが、ヘレディタリーは基本的に薄暗い一軒家のシーンばかりなので集中力が続かず何回かにわけて見た。
最後まで見た感想としては素晴らしかったが、もう一度見るかと訊かれたらうーん…。
ミッドサマーでも描かれていた、良い人に見えて心のうちはすごく利己的で、それなのに善意も悪意も汲み取れないような心が空洞に見える人間の不気味さはよかった。
娘を亡くした母親が降霊術に縋るシーンもホラーらしくてちゃんと怖かった。
ラストシーンの映し方が母親の作っていたミニチュアハウスのように、断面図になりそして小さくなっていく演出について、
自分らのミニチュアハウスを作ってる主人公アニーらは外の人間(悪魔崇拝者達)の思うように生かされているだけの人形のようなものという表現で、
ピーターが悪魔の器になっても我々視聴者や映画を作った外の人間からすれば人形遊びみたいなものでしょ?みたいな皮肉なのかと思っている。