まんぼう

ヘレディタリー/継承のまんぼうのレビュー・感想・評価

ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)
4.0
ホラー名作リストにだいたい名前が載ってる気がする。
何となく気が向いたから観てみた。

うん、ちゃんと良かった。好き。
激しいシーンがあるようなホラーではないけれど、ずーっと低温でジメジメと気持ちの悪さが続いて、けどしっかり怖い。
ジャンプスケアはほとんどないけど、妹のシーンは声出たな。
その後ピーターと両親に対して居た堪れなさと言うかもう痛ましい気持ちになった。
感情が引き込まれてくのが分かったくらいひぇぇってなってた。

あからさまな心霊現象と言えそうなのは降霊術のシーン以外ほとんどないんだけど、常に何かがそこにいそうな、そんな気持ちの悪い気配を感じさせる。
視線の演出がそう感じさせるのかな。

クライマックスから盛り上がるにつれてちょっと置いてかれそうになった(いや、置いてかれてたかも)ところがあるから、みんなの考察読みたくなった。
何となく、ピーターの身体にチャーリーが入った?のかと思ってる。

先に「OLD」って映画観てたから、お兄ちゃんに見覚えあって、あーーあ?この人観たことあるぞ?っていうアハ体験みたいな感覚を味わえた笑
あっちでは弟だったけどね。


以下追記〜〜
色々漁ってたら本家の公式インスタを見つけた。
過去にそこでいくつも宣伝投稿をしてたんだけど、ある一つの投稿に載せられた予告編動画に気付きがあったからここに残しておく。

(今回私は本編を吹替版で観たんだけど、予告編は本家のインスタに載ってたやつだからオリジナル版(英語で英語字幕付)だった。)

本編(吹替版)に、ジョーンによる降霊術を見せられて、アニーが逃げるように帰ろうとする時
「あの子は死んでない。娘さんはまだいる」
ってジョーンに言われるシーンがある。

けどオリジナル版の予告編ではジョーンが
「your mother, she isn’t gone」
って言ってたんだよ。

母親(エレン)の事なんか一言も言わなかったぞ?吹替版とは違うのか?
って気になったからオリジナル版の本編で該当シーンを観てみることにした。

そしたらオリジナル版のジョーンは
「you didn’t kill her. she isn’t gone」
って言ってて、
日本語字幕には吹替版と同じく
「娘さんは死んでない」って書かれてた。

予告編と本編とで内容が変わることはあるけど、これ、予告編通りジェーンが母親、つまりエレンについて告げてたら、ジェーンとエレンのつながりに、このタイミングで気付ける事になるんだよね。
だからカットになったのかも。

英語だと「she」を使う事によってミスリードさせようとしてるんだろうな。
アニーはきっとチャーリー(娘)の事を言われたって受け取るだろうし、けどジェーンはきっとエレンのことを言ってただろうし。

はっきり、「チャーリーは死んでない」って言わずにあえて「彼女は」にしてるのに対して
日本語になった途端白黒ハッキリしちゃってるのは少し勿体ないと思った。
気が向いたらオリジナル版で見直そうと思う。
出来れば英語字幕が良いな、ネトフリならあるかな。
まんぼう

まんぼう