かーく

ヘレディタリー/継承のかーくのレビュー・感想・評価

ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)
3.5
ホラーにありがちな大きな音で脅かす・急に怪異が大写しという展開がないと聞いて鑑賞
確かにそういった脅かし演出はなくじわじわと真綿で首を締めるように追い詰めていくテイストのホラーでした
お母さんの顔芸が話題ですが私は息子役のアレックス・ウルフの演技が良いなぁと思いました
大変な事態を引き起こしてしまった時の目の動きが特にいい
難点は最後が人によってはギャグに見えるところ
宗教観の違いもあるでしょうが悪魔降臨!地獄の釜の蓋が開いた!みたいなのってあまり怖くないし、生まれた時から仕組まれていたあたりも「気の長い話だ……」「綿密に計算されてたんだな」と感心してしまうほど
人間何に恐怖を覚えるかというと「理解できないもの」を怖がるわけです
そういう意味では原因と結果がはっきりと描かれている今作は恐怖の度合い的にはそこまでではないかなと
かーく

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